
営業の仕事と言えば、会社の利益を生み出していく仕事だと理解していました。大げさに言うと、会社を創っている一番の基礎の部分が、営業の仕事で、自分はそこで何ができるのか、楽しみでした。しかし、想像以上に営業の仕事は厳しく、なかなか思うような結果を出せない時期もありました。そんなくじけそうになるとき、会社の先輩や仲間といった人の温かさが自分を支えてくれました。
入社して1年が経過したときにも、同じ営業センターの先輩方には、まだまだ今更な質問をしていました。そんなときでも、先輩方は嫌な顔ひとつせず、優しく教えてくださいました。
一緒に働く人、そして環境を会社選びの決め手にして良かったと思います。
入社一年目の頃、売主様を私が担当した物件がありました。別の仲介会社の方がご購入希望者からお申込みをもらい、契約の日取りも決定していたのですが、契約前日になり売主様が突然キャンセルをしたのです。理由を聞こうにも、電話に出て下さりませんでした。

私は、自分が担当した物件ですから、買主様に説明する責任があります。その為にも、どうしても理由を聞かなければなりませんでした。電話が一向に繋がらないので、売主様のご自宅までお伺いし、お話を聞かせて頂けるよう売主様をお待ちしていました。しかし、夜になってもご自宅に帰ってこないのです。
買主様にどのように報告しようかと途方に暮れていた私を落ち着かせてくださったのは缶コーヒーの差し入れと共に現れた先輩でした。季節は冬だったのですが、先輩は売主様の帰宅まで一緒に自宅の前で待ってくださいました。ドラマのような話ですが、売主様とお話をすることが出来、買主様にもご理解をいただくことができました。このとき、先輩の大きさを感じるのと同時に、自分の仕事の責任の大きさを考えさせられました。
大成有楽不動産販売は社員を、特に新卒を大切にしている会社だというのを凄く実感します。本社の人材開発室や人事担当の方がよく電話をくださいます。人材開発室という、営業センターの視点とは違った、第三者の立場からアドバイスをいただけるということは、新しい発見や気付きを与えられます。人材開発室の先輩方も、もともとは営業職を経験しているため、現場の悩みを理解してくださっているので私も気軽に相談する事が出来ます。
私が先輩から教えていただいたことの一つに、「この仕事はペダルをこぎ続ける仕事だ。」という言葉があります。契約をして、物件を引き渡して終わりではなく、またその間に新しい案件をこなさなければなりません。一山越えても、お客様とのご縁を大切に、お客様のニーズを理解し、常にお客様の目線となってサポートを続けていくこと。それが新しいお客様のご紹介や出会いに繋がることがあります。

私の目標は、『営業センターで1番の業績をあげること』ですが、私がこの会社に出会えたことのように、お客様との出会いを大切に、日々勉強していきたいと思います。